ShapeClipperをリリースしました。

写真をいろいろな形に切り取るアプリ、ShapeClipperをリリースしました。

Clipperシリーズの第三弾です。

というか、実は最初はこの名前ではなくClipperもつかない全く別の名前を考えていたのですが、いざ申請という段になって、その名前は既に使用されているとのことで使うことができず、あえなくこの名前に落ち着きました。ちなみにその名前でiPhoneアプリを検索してみても出てこないのですが、Mac用のアプリとして見つかりました。アプリ名はMac版も含めて重複できないようになっているのでしょうか。

 

それと、お気づきの方もいるかもしれませんが、ShapeClipperは、このアプリの前に出したIconClipperというアプリと操作や画面構成がとても良く似ています。実際、多くの部分をIconClipperから流用して作成しました。そのため実質的な制作期間も2週間程という割と短い期間で完成できたのですが、その半分近くを、切り取り用の型の作成に費やしています。

 

当初は100種類以上の型を用意しようと意気込んでいたのですが、ひとまず作れそうな型がネタ切れになったのと、他の仕事の都合で一区切りつけてリリースすることにしました。 型は全て手作りです。作る型を決めて点の座標や線の引き方を決め、それをCoreGraphics(iPhoneの開発で使用するグラフィクスライブラリ)の命令に変換しています。これがなかなか根気のいる作業なんです。

 

もちろん四角形や三角形といった単純な直線だけの図形は簡単です。円や楕円も予めそれ用の描画関数が用意されているので簡単です。難しいのは左右上下の対称性がない図形です。また曲線の途中で折れるような計算で描けない図形も難しいです。計算で求められない部分があるので、グラフィックソフトで描いてみて座標を決めたりしています。

歯車は一見複雑に見えますが、歯車の1つの歯の部分さえ描けてしまえば後はそれを必要な数だけ円に沿って角度をずらしながら描いていけば完成します。この辺はグラフィックソフトで描く場合と同じやり方ですね。とはいえ、数学の得意な現役の学生ならまだしも、そんなものとうに忘れかけている頭では計算が大変でした。

 

手書きであればそれっぽい図形がすっと描けるんですが、コンピュータでいざ機械的に描かせようとするとはたと思い悩んでしまいます。コンピュータを使うととても奇麗な直線や曲線が描ける一方、その時に渡す座標や命令をちょっとでも間違ってしまうと歪な図形になってしまうからです。

 

v1.0を申請してから今日までの間にいくつかの機能修正と図形の追加を行ったので、それをまた今日申請しました。うまくいけば来週の頭か中ぐらいにリリースできると思います。

 

使い方は簡単なのでぜひ使ってみてください。詳しい使い方はこちらをどうぞ