ご存知の方も多いかと思いますが、2013年5月19日で、Google Map APIのV2が使用できなくなります。そう、今年の5月です! あと3ヶ月余りしかありません。
2010年5月19日にV2の廃止が決定され、3年間の猶予期間がいよいよ切れて、V3でないと動作しなくなるわけですが、まだV2で動いているサイトはかなりあるんじゃないでしょうか。
特に、3、4年前に作られたシステムでMapを使っていたりすると危ないです。
V3にはV2への後方互換性はありません。V2で使えた多くの機能はV3でも利用することが可能ですが、それでも使い方が変わっているため移植作業が必要になります。
例えば、地図を生成する場合、生成の仕方はほとんど同じですが、V2ではGMap2クラスを使っていたのを、V3では、google.maps.Mapクラスを使うことになります。
緯度経度は、V2では、GLatLngクラスで表現していましたが、V3では、google.maps.LatLngクラスを使います。 住所から緯度経度を求めるときに、V2では、GClientGeocoderクラスを使っていましたが、V3では、google.maps.Geocoderクラスを使います。
このようにV3では、クラス名が、G〜ではなく、google.maps.〜という名前に変更されています。名前だけでなく、メソッド名や、メソッドに渡すパラメータ等も微妙に変わっていたりします。
単純に地図を表示している程度であれば、すぐ移植できると思いますが、マーカやレイヤーを駆使したサイトだと結構大変だと思います。
自分も幾つか移植が必要なサイトを抱えているんですが、少しずつ移植したり検証したりしているところです。
V3のAPIは非常に使い易くなり機能も増えて、移植する価値はあると思います。コツさえ掴めばすんなりいけるかも知れません。
しかし、Xデーは確実に近づいてきています。
※V2から、V3への移植の際の注意点については、Google Maps APIプログラミング入門 改訂2版 にも書かれています。